2004年1月18日(日)14:19

アスナール首相はマドリード−ワルシャワ枢軸を提案

ワルシャワ(AFP)

スペインのホセ・マリア・アスナール首相はポーランド政府に対し、マドリード−ワルシャワ枢軸の構築を提案した。「スペインとポーランドの決定は、国際舞台とりわけ拡大EUで戦略的パートナー関係を結ぶものである」と同首相はワルシャワで述べた。スペインとポーランドはEU憲法草案を拒否し、ブリュッセルのEU首脳会議を決裂へと導いた。両国はイラク政策でも、アメリカの攻撃を支持するなど、密接に協力している。

アスナール首相は、EUの将来の決定方式をめぐる論争を視野に入れ、ヨーロッパは現行の「条約や義務」に基づかねばならないと強調した。

ポーランドとスペインは12月のEU首脳会議で、2000年のニース条約で両国に認められた票配分が新たな憲法の採択により再び削減される事態を拒絶した。これに対しドイツ、フランスおよび他の国々は二重多数決制の導入を求めた。これはEUの大国の閣僚理事会における比重を高め、少数反対派の決議阻止を困難にする規定である。

またスペインおよびポーランド政府はアメリカの対イラク戦を断固支持している。両国は戦後四つの占領地区に分割されたイラクに部隊を派遣している。スペイン軍はポーランド軍の指揮する多国籍軍に含まれている。

アスナール首相はワルシャワオペラ座で開かれた授賞式で、ポーランド最大の経営者団体BCCの特別賞を受賞した。これはポーランドのEU加盟に対する同首相の支援に感謝して贈られる、と授賞理由には記されている。また両国の「密接な政治的および経済的協力」を高く評価するとも述べている。ポーランドは5月1日に欧州連合に加盟する。

原題:Aznar schlaegt Achse Madrid-Warshau vor




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